皮膚の古い角質と毛穴から分泌される皮脂が混ざった「角栓」が毛穴に詰まり、皮脂が毛穴から排出されないためにできる白ニキビ。白ニキビはその初期段階です。
じゃあ、白ニキビのうちに治しておけばニキビはひどくならないですよね!
それで気になるのは「白ニキビはどれくらいで治るの?」ということですが、悲しいことにこれくらいの期間だよ!とは一概に言えないのです。
というのも、それぞれの生活環境や肌質などによって治るまでの期間が変わるから。
でも、肌のターンオーバー期間は約4週間ですから、4週間が一つの目安と言えます。
ニキビも肌のターンオーバーで治っちゃうんですよ。
ただし、ターンオーバーは正しい生活習慣あってのもの。
悪い生活習慣だとターンオーバーはきちんと実行されませんし、ニキビも治らずそのまま、なんてことにもなります。
ですから、ここでは白ニキビが早く治るように、注意すべき生活習慣について説明してきます!
自律神経と保湿と睡眠
ニキビ治療に関するキーワードと言えばこの3つ。「リラックス」と「ターンオーバー」、そして「バリア機能」です。
どういうことか一つひとつ見ていきましょう。
心理的ストレス
過度なストレスは体調にも影響します。もちろん肌にもよくないです。
その理由は、ストレスと大きく関係する自律神経の働き。自律神経は交感神経と副交換神経の二つにわけることができます。
交換神経は緊張した時や興奮している時に働く神経。
例えば学校や職場で突然、皆の前で発言を求められた時を思い浮かべてみましょう。心臓がバクバクと鼓動を打ち口が渇いて変な汗が出てきます。
これは交感神経が副交感神経よりも優位に働くことで副腎皮質ホルモンのアドレナリンや男性ホルモンのテストステロンが分泌されやすくなるために起きます。
そしてこれらのホルモンは肌にも影響を与えます。それが、毛穴を収縮させ皮脂の過剰分泌を促してしまうことです。
毛穴が収縮するということは皮脂が排出される出口が小さくなるということ。つまり、毛穴が詰まりやすくなっちゃうんです。
加えて、皮脂がどんどん分泌されるので出口が詰まった毛穴内にどんどん皮脂が溜まっていきます。
もうおわかりのようにニキビができる要素が一気にそろっちゃうわけですね。なので、交換神経よりも、副交感神経を働かせるようにリラックスすることが大切になってきます。
心理的ストレスは現代社会とはなかなか切り離せないものとなっているので意識してリラックスタイムを作るようにしていきましょう。
睡眠不足の恐怖
肌のターンオーバーで重要と言われているのが睡眠。というのも、睡眠中にターンオーバーが活発になるからです。
一般的に睡眠不足はストレスになりやすく、ホルモンのバランスも崩れやすいので自律神経系にも影響があると言えるでしょう。
一昔前は22時~2時がターンオーバーに最適な時間と言われていたようですが現在は少し変わっていて睡眠を始めて、3時間がターンオーバーには重要と言われています。
なぜ、この時間が重要かというと脳から出る成長ホルモンが関係してます。
この成長ホルモンがきちんと分泌されることで肌のターンオーバーが機能するわけです。つまり、睡眠不足だと疲れがとれず、ストレスが増強するばかりではなく、ターンオーバーも機能せず、肌が荒れていくといういいことなしの状況になってしまいます。
すると、今度はその状況がストレスになって悪循環に陥ってしまうので睡眠はしっかりとる!!という意識を持ちましょう。
肌のバリア機能
肌にうるおいが必要な理由をご存知ですか?肌にはバリア機能というものがあって、とても重要な役割を果たしています。
ここで肌の構造を説明します。
肌は3つの層からできています。その一番上にあるのが角質層です。角質層にはバリア機能があり、特に化粧水や美容液を塗らなくても自分で肌を乾燥や刺激から防ぎます。
ではバリアとは何なのかというと、肌から出される皮脂といううるおい成分です。このうるおい成分が少なくなってしまい、乾燥や刺激でダメージを受けやすい肌が敏感肌や乾燥肌と言われる肌なんです。
スポンジで例えてみましょう。
肌にはスポンジが隙間なく敷き詰められています。そのスポンジは水を含んでいるため少し膨らんだ状態です。これが通常の肌。
では水気のないスポンジを並べてみてください。スポンジは水気がないため隙間がたくさんありますよね。
これが水気のない乾燥肌。つまり、水気がないために隙間がたくさんあって外部からの刺激をうけやすい状態なのです。
乾燥肌が外部からの刺激をうけやすい状態というメカニズムはわかりましたでも、乾燥肌がなぜニキビにつながるの?という疑問ができます。実は、肌が乾燥することで皮膚が硬くなって毛穴が細くなってしまうんです。
毛穴が細くなるということは、先ほどと同じで角栓によって毛穴が詰まりやすい状態になるということですね。
バリア機能を正常に保つ角質層の成分が安定するのがよく言われる弱酸性という環境。肌を弱酸性に保つことがバリア機能を保持するためは必要な環境と言えるでしょう。
まとめ
リラックスした生活は副交感神経の働きを優位にして毛穴が小さくなったり、過度な皮脂の分泌を抑えてくれます。
良質な睡眠は、肌のターンオーバーを促進して肌再生を促してくれます。肌の保湿を行い、バリア機能を保つことは現在の肌ストレスから肌を守りニキビ悪化を防ぐために重要です。
ニキビが治る期間は人それぞれかもしれませんが基本的な生活習慣から見直してできるだけ早くニキビとおさらばしちゃいましょう!