赤くブツブツしてかゆいトラブルばかりのニキビ。
実はそれ、ニキビではなく肌カビかもしれないですよ！？
ニキビよりも厄介な肌カビとは何なのか？また肌カビはどう治していけばいいのか？またニキビと肌カビの見分け方は？
そんな「肌カビ」について、ここでは詳しく説明していきましょう！
そもそも肌カビってなんなの！？どうしてできるの！？
まずはあまり聞き慣れない「肌カビ」についての詳しい説明をしていきましょう
肌カビって何？
見た目はニキビとあまり変わらず、顔や体などに赤くブツブツした発疹として現れます。
今まではそういったものはすべてニキビか、ニキビでなくても「石鹸の洗い残しかな？」「何かにかぶれたかな？」程度に思ってしまう人も多かったでしょう。
けれど最近はそういったものが実はニキビではなく「顔カビ」や「肌カビ」と呼ばれるものと言われているのです。
「カビ」と言われてまず思い浮かぶのは夏場に食べ物などに生えるあのカビですよね？
そしてそんなカビが自分の皮膚へも発生するとなると「食べ物と同じように人から人へ移ってしまうのでは？」と心配になってしまいますね。
けれど肌カビに関してはそういった可能性は低いので、その点ではあまり心配しなくても大丈夫です。
肌カビの原因は？
厄介な肌カビの原因はいくつか考えられるので、順を追って説明して行きましょう。
マラセチア菌の異常繁殖
まずひとつ目に考えられる原因は「マラセチア菌」という菌の異常繁殖です。
そもそもマラセチア菌というのは人間の肌に必ず居ると言われている「常在菌」の一種です。
「常在菌」というのは、人間の肌に居ながら人間に害を与えることはなく人間と共存している菌のことですが、なぜそれが異常繁殖を起こし、体に害を与えてしまうのか？それは昨今の「除菌ブーム」にあります。
「菌ならなんでもかんでも有害！除菌をしよう！」というムードが高まっている昨今、常在菌のような無害な、むしろ体を守ってくれている大切な菌まで殺菌してしまうことが多いのです。
通常であれば体に無害なマラセチア菌も過度な洗浄などによってマラセチア菌が主食とする皮脂が増えてしまい、結果マラセチア菌が増殖し、肌カビを引き起こしてしまうとも言われています。
汗と蒸れによる肌カビ
汗をかく事そのものは、体の老廃物を排出させるためにとても大切なことです。
けれど、問題なのはその汗をかいた「後」なんです。
汗をかいた後に何もせずに放置したり、汗をそのまま自然乾燥させてしまうようなことをすると、肌カビだけでなく、皮膚炎を招いてしまうことがあるのです。
肌カビのチェック方法は？
実際に肌カビになったときに、どう見分ければいいのか？
毛穴の盛り上がりや赤みと痒みを気にしてみて！
肌カビはニキビと症状が似ているので見分ける事が少しむずかしいかもしれませんが、一般的に「毛穴が盛り上がっている」「毛穴の周囲が赤くなっている」ということが見分けるポイントの一つです。
それにくわえて、かさぶたや肌が剥けてフケのようなものが出ていればそれは肌カビである確率がたかくなります。
また、かゆみが少しでもあれば肌カビかもしれない！と思ったほうがいいでしょう
ニキビの治療薬が効かない
これは「肌カビ」と認識していれば当然と思えることかもしれませんが、まだそれが肌カビだとわかっていない時、大体の人はニキビだと思うでしょう。
けれど「ニキビの薬を塗ってるのに全然治らない…」なんてことはありませんでしたか？肌カビは皮膚病のひとつなので、当然ニキビとは別の対処法が必要になってきます。
なので、「ニキビだと思って薬を塗ったけど全然よくならない」ということがあればそれは肌カビであると疑うべきでしょう
どうやって治せばいいの！？
原因と見分け方はわかったけど、結局どう対処して治療すればいいの？そもそも薬を使わないで治るの？という部分が一番気になるところですよね？
汗を自然乾燥させてしまわないように！
汗をかいてしまうことは仕方がないことですし、汗をかくこと自体は体に必要なことです。
けれどその汗を放置しないようにしましょう。なるべく綺麗なタオルで拭き取るようにし、可能であればシャワーも浴びるようにするとより良いです。
「１日に何度もシャワーを浴びるのは何度も洗顔することと同じでよくないのでは？」と思うかもしれませんが、安心してください。
もちろん日に何度もボディーソープなどでゴシゴシ洗うのはよくないですが、汗を流すためにお湯や水だけで汗を流せば肌への負担も少なくて済みますよ
服を清潔に保とう！
上記の汗をかいた時の対処法に通ずるものがありますが、汗を吸って塗れたり、汚れたままのシャツを着続けるとその汚れた布に触れている皮膚から肌カビが出てしまうこともあります。
特に夏はよく汗をかくので、可能であればこまめに下着などの服は着替えるようにして、清潔な衣服を着るように心がけましょう。
皮膚科を受診する
上記以外にも食生活や睡眠時間を整える、クレンジングや洗顔方法を見直すなど様々方法はありますが、そういった「自分で出来る対処法」を試みても「全然改善されない！」という人もいるでしょう。
また仕事や日々の生活上でこまめに着替えることができないなど、物理的に対処が出来ない人。そんな人は億劫に思わずにきちんと病院を受診しましょう。
安易に市販薬などを使ってかえって副作用が生じてしまうこともあるので、きちんと皮膚科の医者の診断のもと、正しい薬を処方してもらうようにしましょう
まとめ
あまり聞き慣れない「肌カビ」
けれどそんな「肌カビ」は除菌ブームがきている昨今、あまりめずらしい病気でもなくなってきます。
発症する人の性別や年齢も様々なので「ニキビだと思ってたけどなかなか治らない」という人は一度「肌カビ」の可能性も視野に入れて対処をしていくことをおすすめいたします。